赤ちゃんの健やかな成長と発達のためには、遊びを通した知育がとても大切。
そこで今回は、0歳児の月齢に合わせた知育あそびをまとめました!
知育あそびの段階の進め方や、親子で楽しめる手作りおもちゃのアイデア、言葉や数の概念を育む遊び、五感を刺激するリズムあそびなどを、実例を交えて詳しくご紹介します。
1. 月齢別でみる0歳児の発達と知育あそびのポイント
0歳児は、生まれてから1歳の誕生日を迎えるまでの時期のこと。
この1年の間に、赤ちゃんは目覚ましい成長と発達を遂げます。
首が座る、寝返りを打つ、ハイハイをする、つかまり立ちをする、言葉を話し始める、感情表現が豊かになる、人見知りをし始めるなど、ひと月ごとにできることが増えていくのが特徴です。
赤ちゃんの成長に合わせて、知育あそびの内容も少しずつ変化させていくことが大切。
月齢 | おすすめの遊び |
0〜2ヶ月 | 視覚や聴覚に働きかける遊びがおすすめ。 モービルやガラガラなど、音の出るおもちゃに興味を示し始めます。 |
3〜5ヶ月 | 手で触れて感触を確かめる遊びを。 ガラガラを振ったり、ボールを握ったりする動作が見られるように。 |
6〜8ヶ月 | 座れるようになるので、積み木や型はめなど、手先を使う遊びが適しています。 言葉もよく聞き分けるように。 |
9〜11ヶ月 | つかまり立ちやハイハイで動き回るように。 押して歩く手押し車や、ボールのキャッチボールなどの全身運動遊びを。 |
12ヶ月〜 | 歩き始め、言葉の理解も進みます。 絵本の読み聞かせや、言葉遊び、ごっこ遊びなども楽しめるように。 |
赤ちゃんの興味関心に合わせて、発達段階に少し先回りした遊びを提供してあげるのがポイントです。
2. 赤ちゃんと一緒に作れる手作りおもちゃ
市販のおもちゃも良いけれど、身近な材料を使った手作りおもちゃなら、作る過程も含めて親子で楽しめるのが魅力。
思い出にもなりますね。
赤ちゃんの成長に合わせて、おもちゃの形や仕掛けをアレンジしていくこともできます。
ペットボトルのシャカシャカ
中に色水やビーズなどを入れて、音の出る感触遊びのおもちゃが作れます。
マラカスのような感じですね。
赤ちゃんが持てる程度の軽さで、当たっても痛くないものを入れるようにしましょう。
フェルトの手作り絵本
身近なものの形に切ったフェルトを台紙に貼るだけ。
赤ちゃんが大好きなものを主役にした、世界でたった一つの絵本の完成です。
材料も100均でそろいます。
牛乳パックの型はめ
よく洗った牛乳パックに色々な形の穴をあけるだけ。
ブロックなどの大きさに合わせた穴をあけ、身近なものを通して遊びましょう。
ストローのアクアリウム
透明コップの中に、色水を入れたストローを立てるだけ。
ストローを通して息を吹き込むと、不思議な水の動きが楽しめます。
身の回りの素材を使うので、赤ちゃんにとって安心で扱いやすいのも手作りおもちゃの良いところ。
ママやパパの手作り感が伝わることで、おもちゃへの愛着も深まります。
3. 親子で楽しむ音楽・リズムあそび
音楽に合わせて体を動かすリズムあそびは、聴覚と運動機能の発達を促すのにぴったり。
赤ちゃんの反応を見ながら、親子でコミュニケーションを取ることができるのも魅力です。
抱っこでゆらゆら
抱っこをして軽快な曲に合わせて上下に揺らすと、心地よさから自然と笑顔に。
お膝の上に乗せて揺れるだけでも楽しめます。
ハイハイリズム
ハイハイができるようになったら、リズムに合わせて前に進むように促してみましょう。
スピードを変えると、赤ちゃんも懸命に追いかけてきて楽しそう。
手遊び歌
「大きな栗の木の下で」など、わかりやすい歌に合わせて大人の手の動きを目で追う手遊び歌は、言葉の発達を助けます。
まだ動けない月齢なら、赤ちゃんの手足を曲に合わせて動かしてあげるのも楽しい遊びになります。
楽器遊び
カスタネットやタンバリン、鈴など、音の出る楽器を使ったあそびも効果的。
赤ちゃんが自分で音を鳴らす喜びを感じられます。
音楽に合わせて体を動かすことは、赤ちゃんの身体能力を高めるだけでなく、リズム感や表現力の土台作りにも。
まずは一緒に音楽を楽しむことから始めてみましょう。
4. 言葉や数の概念を育てるあそび
赤ちゃんは、生まれた時から言葉を聞いて育っています。
言葉がけが豊富なほど、赤ちゃんの言語能力は高まると言われています。
ことばあそびを通して、語彙を増やしていきましょう。
指差しクイズ
身の回りのものを指差しながら「これなあに?」と問いかけ、赤ちゃんの反応を待ちます。
カードに描かれた絵を尋ねるフラッシュカード遊びなども効果的です。
擬音語あそび
「わんわん」「ぶーぶー」など、身近な物の鳴き声や擬音語を、表情豊かに話しかけます。
わかりやすい音の方が覚えやすく、記憶に残ります。
数あそび
「いーち、にー、さーん」と数を数える遊びを、おもちゃを片付けたり、ボールを転がしたりしながら繰り返します。
絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは、言葉を聞く楽しさを知るきっかけに。
表情豊かに語りかけることが大切です。
このときばかりは女優気分で!
赤ちゃんは言葉の意味が分からなくても、話しかける声のトーンで気持ちを感じ取ります。
やさしく明るい声で話しかけることを心がけましょう。
5. 五感を刺激する感覚あそび
赤ちゃんは、見る、聴く、触れる、嗅ぐ、味わうという五感を使って、世界を学んでいきます。
感覚あそびを通して、赤ちゃんの好奇心を育てましょう。
触感あそび
肌触りの異なる布を用意して、赤ちゃんの肌に触れてみます。
「ふわふわだね~」「つるつるしてるね~」と、感触を言葉で表現します。
音あて
カラカラ、シャンシャン、ボンボンなど、色々な音の出るおもちゃを用意。
音を聞かせて、どのおもちゃの音か当ててもらいます。
におい袋
香りのついたティッシュやハーブを袋に入れて、赤ちゃんに嗅いでもらいます。
表情の変化を楽しみましょう。
あまり匂いのきつくない、自然のものを使いましょう。
味見あそび
離乳食が始まったら、色々な味や食感のものを少しずつ試食。
「おいしいね~」「もぐもぐだね~」と、一緒に味わいます。
楽しんで食べることができれば、食に興味を持つことにつながります。
赤ちゃんの感覚を刺激することは、脳の発達を助けるだけでなく、心の安定にもつながります。
赤ちゃんの反応をよく見ながら、楽しく遊びましょう。
いかがでしたか?
赤ちゃんの成長発達に合わせた知育あそびを、親子で工夫しながら取り入れていくことが大切ですね。
手作りおもちゃ作りや、音楽リズムあそび、言葉や数あそび、五感あそびなど、ヒントになるあそびをたくさんご紹介しました。
赤ちゃんにとって、遊びは学びそのもの。
ママやパパと一緒に遊ぶ時間は、赤ちゃんの心の安定と発達を支える大切な時間です。
赤ちゃんの興味関心をよく見ながら、親子で楽しめるあそびを見つけていってくださいね。