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東北の歴史ある庭園7選!子連れで自然と歴史を満喫できるおすすめスポットは?

歴史ある庭園 子連れお出かけスポット

今回は、東北の歴史ある美しい庭園の中から、子連れでお出かけするのにおすすめのスポットを厳選してご紹介します。
四季折々の自然を感じながら、ゆったりとした時間を過ごせる庭園ばかりですよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 毛越寺庭園(岩手県平泉町)

境内のご案内 │ 毛越寺
岩手県平泉、天台宗別格本山毛越寺は、国の特別史跡、特別名勝に二重指定された、平安時代の優美な浄土庭園に境内の四季折々の花が彩る観光地です。

平安時代末期に造られた浄土庭園で、ユネスコ世界遺産にも登録されている毛越寺。
池を中心に配された庭園は、極楽浄土の世界を表現しているといわれています。

春は桜、夏は緑、秋は紅葉と、四季折々の美しい景色を楽しめるのが魅力。
広い苔の絨毯が敷き詰められた景色は、まるで絵画のようです。

子供と一緒に散策しながら、平安時代の歴史に思いを馳せるのもおすすめ。
庭園内は石畳の道が整備されているので、ベビーカーでも安心して散歩できますよ。

見どころは、池のほぼ中央に浮かぶ勾玉状の中島と、東南岸の荒磯風の出島。
出島の先端に立つ高さ2m余りの立石は、広い水面を引き締める存在感抜群の景観です。

また、鐘楼跡や鼓楼跡など、かつての伽藍の面影をしのぶ遺構も見応え十分。
歴史ロマンを感じながら、美しい庭園を堪能できます。

毛越寺庭園は、東北を代表する名勝庭園の一つ。
平安時代の浄土思想が色濃く反映された庭園美を、ぜひ子供と一緒に体感してみてくださいね。

2. 盛美園(青森県平川市)

国指定名勝「盛美園」
盛美園は武学流の真髄を示した名園といわれ、築山庭造伝や造庭秘伝書の形式を忠実に再現したものです。

武学流式庭園の盛美園。
園内には、日本庭園の要素が凝縮されていて、明治時代の三大庭園の一つにも数えられています。

築山や滝、池、橋など、変化に富んだ景観が楽しめるのが特徴。
春は桜、秋は紅葉の名所としても知られ、四季を通じて美しい景色を堪能できます。

園内は比較的コンパクトなので、小さな子供でも無理なく散策できるのが嬉しいポイント。
休憩スペースも充実しているので、ゆっくりと庭園の景色を眺めることができますよ。

見どころは、池に架かる反り橋と、池の中央に浮かぶ蓬莱島。
また、盛美園は映画「借りぐらしのアリエッティ」のモデルにもなった庭園。
ジブリ作品のファンなら、訪れてみる価値は十分にありそうです。

盛美園は、江戸時代の武家文化が色濃く反映された名園。
歴史ある庭園美を、子供と一緒にゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

3. 御薬園 会津松平氏庭園(福島県会津若松市)

御薬園 - 国指定名勝会津松平氏庭園 | 一般財団法人 会津若松観光ビューロー
代々会津領主が愛した別荘地。六三〇余年の會津の歴史と育んだ御薬園の歴史は古く、約六百年前に遡ります。室町時代、会津守護職の葦名盛久が霊泉の沸くこの地に別荘を建てたのが始まりです。その後、会津松平藩の藩祖保科正之公が大名庭園として整備したこと...

会津松平藩の別邸の庭園として造られた御薬園。
その歴史は室町時代までさかのぼり、国の名勝にも指定されています。

園内には、池泉回遊式庭園と薬草植物園・標本園などがあり、それぞれ趣の異なる景観を楽しめます。
春は桜、夏は蓮と、四季折々の美しい姿を見せてくれます。

見どころは、御茶屋御殿から眺める池泉庭園の景色。
また、御薬園の名の由来となった薬草園も必見。
約400種類の薬草が植えられており、その種類の多さに驚かされます。

御薬園は、会津藩の歴史と文化が息づく名園。
大名庭園ならではの荘厳な景観美を、ぜひ子供と一緒に体感してみてくださいね。

4. 棟方志功記念館庭園(青森県青森市)

庭園 | 棟方志功記念館
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青森が生んだ世界的版画家・棟方志功の記念館に併設された庭園。
館内には、棟方の作品が多数展示されています。

庭園は池泉回遊式で、四季折々の美しい景色を楽しめます。
記念館は校倉造を模した外観で、その調和を楽しむのも新鮮です。

コンパクトな作りですが、記念館への入館なしでも庭園は見ることができます。
※2024年3月末で記念館が閉館。庭園と建物は自治体が活用を検討中だそうです。

5. 藤田記念庭園(岩手県一関市)

藤田記念庭園 | 一般財団法人弘前市みどりの協会
青森県弘前市にある藤田記念庭園は、弘前公園に隣接した高台部と低地部に分かれている大規模な江戸風景趣庭園です。高台部は岩木山を眺望する借景式庭園で洋館や和館、匠館が建ち、低地部は滝やハナショウブを見て散策ができる池泉廻遊式庭園となっています。

実業家・藤田謙一氏の別荘の庭園として造られた藤田記念庭園。
広大な敷地には、池泉回遊式庭園と茶庭、枯山水庭園などが配されています。

見どころは、大きな池を中心とした回遊式庭園。
池の周りを一周する散策路からは、四季折々の美しい景色を堪能できます。
特に春のしだれ桜は一見の価値あり。

藤田記念庭園は、大正ロマンあふれる風情が魅力の庭園。
園内にある大正時代にタイムスリップしたかのような「大正浪漫喫茶室」では、レトロな空間でランチやスイーツをいただくことができます。
情緒あふれる景観美を、ぜひ子供と一緒に体感してみてくださいね。
毎年6月最終日曜日は無料開放されていますよ。

6. 瑞巌寺庭園(宮城県松島町)

瑞巌寺は、元をたどると9世紀頃にその起源がありますが、情勢により衰退の歴史をたどります。
それを再興したのがあの名武将、伊達政宗。
江戸時代初期に伊達政宗が再興した瑞巌寺には、コンパクトながら趣のある枯山水庭園があります。

いま見られる枯山水庭園自体は新しいものですが、「滝から流れ出た水が松島の豊かな島々を育み、鎌倉~桃山より連綿と受け継がれてきた歴史・文化・自然の中で、僧侶が坐禅をする姿」を表しているそうで、深い歴史を感じさせるものになっています。
庭園を眺めながら禅寺の歴史に思いを馳せれば、日常の喧騒から離れ、心を整えられそうです。

境内には、瑞巌寺の上棟祝いに伊達政宗が水等から手植えしたという紅白の梅「臥龍梅」があり、そちらも必見。
見頃は例年3月下旬から4月上旬ですが、その年の気候に左右されますので、瑞巌寺のfacebookなどをチェック。

7. 松島円通院庭園(宮城県松島町)

円通院 臨済宗妙心寺派
円通院は宮城県松島、瑞巌寺に隣接した臨済宗妙心寺派の寺院、伊達政宗公嫡孫「光宗公」の菩提寺です。色彩豊かな庭園があり、夏にはバラ園、秋には紅葉など四季折々の景色を一年を通じて楽しめます。松島に観光でおこしの際は是非お立ち寄りください。

伊達家ゆかりの「円通院」。
その境内には、松島湾をイメージした枯山水庭園「雲外天地の庭」があります。

他にも、茶人としても知られる小堀遠州作の池泉鑑賞式庭園「遠州の庭」、いち早く西洋の知識を取り入れていた伊達政宗と慶長遣欧使節団として渡欧した支倉常長にちなんだ「白華峰西洋の庭」(バラの庭)、山野草・苔で構成された自然庭園「瞑想の庭」など、趣の異なる庭が一度にたくさん見られるのも魅力です。
武将の美意識を、今に伝える貴重な庭園美を、ぜひ子供と一緒に鑑賞してみてくださいね。

四季折々の植物を見ることができますが、特に秋の紅葉は圧巻。
紅葉の見頃には、期間限定で夜間ライトアップも行われています。

まとめ

いかがでしたか?
東北地方には、歴史ある美しい庭園がたくさんあります。
どの庭園も、四季折々の表情を楽しめるのが魅力ですね。

子供と一緒に庭園を散策することで、自然の美しさや四季の移ろいを肌で感じられます。
歴史や文化に触れる機会にもなるので、子供の好奇心を育むのにもぴったりです。

ぜひ、今回の記事を参考に、東北地方での思い出作りを楽しんでみてくださいね。
子供の感性を育む、かけがえのない体験になるはずです。